歯科医院の衛生管理、「滅菌」とは・・

皆さんが通われている歯科医院では、お口の中で治療の為に使用する、いろいろな器具・道具を患者さんごとに「滅菌・消毒」して使用しています。

 

そのために「オートクレーブ(=高圧蒸気滅菌器)」と言う器械を使用するのですが、この器械には二種類(正確には三種類)のグレードがあります。

 

日本のほとんどの歯科医院で使用されているものは、「Class N 」と呼ばれる品質のものです。

一般的な歯科医院は、このクラスNのオートクレーブで「滅菌」を日々行うのですが、・・・実はこの器械では唾液や血液を吸い上げる、筒状(パイプ状)の器具の内面や、歯を削るエア・タービンの内部などの複雑な形状の器具は完全に滅菌「出来ない」のです。

(一般的なオートクレーブで滅菌が可能なのは、器具の表面だけです)

 

しかし、ほとんどすべての歯科医師はこれで十分に「滅菌」出来ていると勘違いをしています。

さらに言うと、これ以外のオートクレーブを知らない先生がほとんどです。

 

パール歯科医院では、「Class B 」と言うヨーロッパ基準に合格したオートクレーブを導入しています。

衛生管理に熱心な先生方には、このクラスBのオートクレーブは「あこがれ」の的なのですが、価格も通常のものの「2倍」以上しますし、ランニングコストもかかります。

クルマと同様、一定回数の使用で「定期点検」の費用が何万円もかかってきます。

 

けれども、インプラント外科手術の多い当院では使用器具の「完全滅菌」は大学病院や市民病院と同等以上のレベルが必要と考え、あえてこのクラスB 基準のオートクレーブを導入し衛生管理に努めております。

完全滅菌の出来るこの器械を使用している歯科医院は、全国680,000件以上あると言われる歯科医院の内の、わずか「2~3%」程度と言われています。

さて、皆様はどのような歯科医院での治療を希望されるでしょうか?

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パール歯科医院
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